スマホで作る小地域ネットワーク事業(WAM福祉医療機構事業)

「高齢者が住み慣れた地域で、孤立する事無く、助け合いながらいきいきと暮らし続ける仕組みを作る」ことを目的に、「スマホのボランティア講師を養成した上で、現在の自治会単位・小学校区単位の小地域ネットワークを活かした当該ボランティア講師による地域でのスマホ教室を開催し、様々なアプリを使って、見守り・災害時の助け合い・地域の情報交換・要援護者の支援を行う。人と人がコミュニケーションを取り、楽しみながら、更に顔の見える助け合いの小さな輪を大きく繋ぐ」

 

<解消すべき課題>

地域の繋がりの希薄化による高齢者の孤立

①地域社会との接点がなく社会から孤立する一人暮らしの高齢者。

②自治体行政は小規模多機能自治を望んでいる反面、地縁繋がりのコミュニティは消滅の危機に瀕している

<高齢者のニーズ>

高齢者向けスマートフォン教室

①スマートフォンは、情報の取得、SNSなどの新しいコミュニケーションツール、ひとり暮らしや災害時の安否確認にも役立つことから、高齢者の孤立防止に役立つものであるが、購入していてもスマホの持つ便利な機能を使いこなしている高齢者は少ない。

②キャリアの若い販売員はシニアに対応できる余裕もなく、教育もなされていないため、高齢者は販売窓口では何を喋っているかわからないとの不満不安が大きい。

 →高齢者向けスマートフォン教室への高いニーズ。

 (過去2年間で延べ3000名の方がきんきうぇぶのスマートフォン教室を受講)

<事業内容>

・ボランティアスマホ講師の養成

昔企業戦士であった男性や、それを支えていた専業主婦であった女性にとって、なんのきっかけも無しに地域にデビューするのは難しい。

しかし、現在高齢者にニーズの高い「人にスマホを指導する」「社会に貢献する」という役割を持って、地域の人たちと関わることで自身が孤立から逃れる手立てとなる。

・ボランティア講師が小地域単位でスマホ講習会を開催する事による地域福祉の実現

活発に地域でスマホ講習会を開催することにより、地域の活動が活発になり、地域の繋がりも強くなると考えられる。また、講習会は小規模で開催するので、見守りが必要な要援護者や孤立している高齢者を発見し易くなり、地域住民でスマホの機能を駆使しながら支援方法を考えたり話し合うことが可能になる。

<期待する成果>

・スマホ教室のボランティア講師という形で、高齢者の地域活動の参加

・小規模単位でのスマホ教室の開催によるコミュニティの再生

 

<実施目標>

・ボランティアスマホ講師養成

  →1コース8回1講座10名、4コース開催:40名の講師養成

・ボランティアスマホ講師の各地域(自治会単位や小学校区単位)におけるスマホ講座

  →1コース4回1講座10名、10コース開催:延べ400名

 

 

<共催団体>

富田林市社会福祉協議会、富田林市町総代会、富田林市自主防災組織連合会、高齢者大学シニア富田林くすのき塾、金剛まちネット、千早赤阪村社会福祉協議会、伝達工学研究所